龍谷大学 深草キャンパスおよび大宮キャンパスにおける「Welcome Lounge」は、多様な利用者を想定し、交流・展示・居場所を兼ね備えた龍谷大学を体験する空間です。
学生、中高生、教職員、地域、企業等が緩やかにつながり、学びと交流を生み出す新たなコミュニケーション拠点として整備されました。
中高生をはじめ学外からの来訪者と、在学生の日常利用にも対応する空間です。また、誰もがリラックスして利用できる設えに加え、龍谷大学のあゆみ(歴史・伝統・ブランド)を展示することで、偶然の気付きを通じて大学のファンになってもらうことを目的としています。
丸善雄松堂は、プロポーザルにより事業者として選定され、企画提案から空間設計、施工までを一貫して担当しました。大学が掲げる「学生の主体的な活動を支える場づくり」を実現するため、キャンパスごとの特性を踏まえた空間づくりを行いました。
深草キャンパスでは、学生同士や中高生、地域、企業等との交流を促進する開放的なラウンジ空間を整備し、大宮キャンパスでは、歴史あるキャンパスの雰囲気を活かしながら、落ち着いた学修・対話空間として再構築しました。

深草キャンパス

大宮キャンパス
龍谷大学からの要望とオープンに向けての取り組み
龍谷大学では、「あらゆる層の龍谷ファンをつくる」「利用者に新しい気づきと発見を与える」を目的に、新たな場の整備構想が掲げられました。
それは単なる展示空間ではなく、在学生や来訪者を含めたすべての人が憩い、寛ぎ、交流しながら、大学の特色に自然と触れられる場です。
この構想の実現にあたり、企画段階から伴走するパートナー選定のためプロポーザルが実施されました。丸善雄松堂は、大学図書館やラーニングコモンズなどの整備で培った知見を活かし、利用者ニーズや滞在価値を重視した提案を実施。施設運営や利用シーンまで見据えた企画力が評価され、パートナーに選定されました。
龍谷大学は3つのキャンパスすべてに「Welcome Lounge」を設置しています。共通性と各キャンパスの個性を両立した空間づくり、従来の枠にとらわれない新しい発想も求められました。
さらに、これまで蓄積してきた広報資源の活用や、在学生に限らない幅広い利用者への対応、キャンパスごとの独自性の表現が重要な要件となっていました。
また、日常利用に加え、イベントや情報発信など多様な用途に対応できる柔軟な空間設計も求められました。
丸善雄松堂は、こうした要望に対し、利用者視点を軸に企画・設計・施工を一体で推進しました。
企画段階では、長期計画「龍谷大学基本構想400」を踏まえ、本施設の役割と目的を整理。学生の行動や利用シーンを想定しながら、効果的なゾーニングと仕掛けを提案しました。
利用者が偶発的に大学の魅力と出会える展示や、長時間滞在したくなる居心地の良さを重視しています。
設計段階では、快適性を高める家具選定に加え、レイアウトの可変性を確保。日常利用からイベントまで対応可能な柔軟性の高い空間としました。また、素材・色彩・照明にも細やかに配慮し、各キャンパスにふさわしい雰囲気を創出しています。
施工段階では、既存建物との調和や運用後の維持管理を見据え、ディテールやメンテナンス性にも配慮。大学関係者との密な連携のもと、プロジェクトを着実に推進しました。

深草キャンパス

深草キャンパス
龍谷大学 Welcome Loungeの特徴
1. 学生の主体的な活動を支える空間
グループワークや打ち合わせ、イベント開催、そして何より「居場所」としての設えなど、多様な利用シーンに対応できる空間構成としています。学生が自由に使い方を選択できる環境を整備しました。
2. 交流を促進する開放的なレイアウト
視線が自然に交わるレイアウトや、気軽に立ち寄れる雰囲気の創出により、学生同士だけでなく、中高生、教職員、地域、企業等との交流も促進し、偶発的な出会いや会話が生まれる空間を目指しました。
3. 各キャンパスの個性を活かしたデザイン
深草キャンパスでは、活発な交流や活動を支える開放感のある空間を構築しました。一方、大宮キャンパスでは、歴史的建築との調和を意識し、落ち着きと風格を感じられるデザインとしました。

深草キャンパス

深草キャンパス

大宮キャンパス

大宮キャンパス
今後の展望
Welcome Loungeは、学生同士の交流にとどまらず、中高生、教職員、地域、企業との新たなつながりを生み出す共創拠点として、今後さらなる活用が期待されています。
丸善雄松堂では、本施設が日常的な交流拠点としてだけでなく、イベントやプロジェクト活動、産学連携の場として継続的に発展していくことを見据え、柔軟性の高い空間づくりを行いました。
今後も、大学が目指す教育・研究・社会連携の取り組みに寄り添いながら、学生や様々なステークホルダーの主体的な挑戦を支える環境整備に貢献してまいります。



